大塚のカフェ「cocodetea」さんにて、人生初めての展示をしました!
本記事は2021年の年末に行った「ありのまま展」ができる”過程”での色々な気づきや想いについて紹介します。
展示の作品や内容については前の記事をご覧ください。
私は昔から絵を描くことが好きで、展示にはずっと憧れを抱いていました。
でもそれは実現しない遠い夢のような気持ちでした。
▼幼稚園の頃に描いた「ニワトリ」
ブレーキになっていた理由は、”展示はすごい作家さんがやるもの”だと思っていたことです。
この「すごい作家」というのは、言うなれば、作品の世界観やテイストが統一されており、その人のメッセージや物語が込められている…そんなイメージです。
私にとって絵は、ただ描きたいから描く。
それだけで、絵に込められているメッセージなどは考えたことがなかったのです。
ましてや自分の作風が定まっていないことが長年のコンプレックスであった私は、展示をするのはまだ無理だと思っていました。
▼カラスバトのイラスト
▼夏の空を見る父親の後ろ姿
▼友達の引っ越し祝いに送ったアブストラクトな絵と北欧なマグカップ
今回展示のお話をいただいた時、ようやく自分の作品の方向性を決めるチャンスだと思いました。
初めは、さて何を描こう!とワクワクしながら考えていたのですが、
作品に込めるメッセージを考え始め、いつの間にか「自分の使命は?」という宇宙的な問いに辿り着いていました。
友達に私の印象を聞きまくったり自己分析ツールを使ってみたり…
▼友人に私の印象を聞いた時のメモ
そうして、だんだんと見えてきた「自分の価値」
・人の良さを伸ばす
・一緒にいるとポジティブになる
・人と人を繋ぐハブ的な存在
そして私が今回の展示でキーワードに挙げたものは以下の4つ
「参加型」「楽しむ」「繋がる」「発見する」
これらをうまいこと融合させたイベントにしたいなと思いました。
ある時友人に、暗いものを明るくする力があるから
照明を暗くしたりライトを当てると見え方が変わる絵は?というアイデアをいただきました。
これだ!と思い”光る展示”をすることにしました。
▼光る絵具を買い込んで色々と実験しながら描いた絵
たのしいいいぃぃ!
さて、光る展示ということは決まったけれども、展示まではあと1ヶ月ほどしか時間がありません。
カフェ中を同じテイストで統一させたいと思った時、作品の点数が足りないという壁にぶち当たりました。
その時、ある方から言われたことが胸に刺さりました。
”なんか難しく考えすぎてない?肩の力抜いてもっと楽しもうよ。
ルールに縛られなくてもいいじゃん。
そのままを見せたらさ、周りも、かっこつけなくていいんだなって思うじゃん。
その方がメッセージが伝わるんじゃないかな。”
確かに、最近いろいろなことに捉われて、楽しめていなかったことに気が付きました。
まずは自分が楽しもう!
私が描きたいものを描いて、作りたいものを作って、完璧じゃなくても今の私のありのままを見てもらおう!と決めました
そのまま、”ありのまま展”と名付けました。
初心に帰り、改めてワクワクしながら描ける絵はなんだろうと考えたときに、降りてきたイメージがフライヤーにもなった森のリースです。
▼そのときの下書き
しかも、風景画×動物×写実×デザイン
で自分の今までのスキルも活かせるのでちょうど良いと思いました。
アナログも考えましたが、時間とスキルの兼ね合いでデジタル画に。
春夏秋冬で4種類のリースを描きました。
▼四季のリース(デジタル画)
光る展示なのだからメインの四季のリースももちろん光らせたい!とは思ったのですが、
デジタルの絵を、しっかりした紙に印刷をすると、絵具をどうしても弾いてしまい断念・・・
▼ペラペラのコピー用紙での実験
せっかく展示に来てもらうのに、デジタル絵をただ印刷するのは忍びないのでどうにか世界に1つのものにできないか、、と考え
シャドーボックス(たくさん絵を印刷し、紙を重ねて貼って立体にする技法)にするというアイディアが浮かびました。
▼過去作品をシャドーボックスにした試作
実際にシャドーボックスを試作したら可愛くて。
やったこともない未知の領域で、どのくらい時間がかかるかは分からないけれど挑戦することにしました。
結果として、睡眠をとらずに作業しても当日には全然間に合わず展示期間中に完成させることになりました…ありのまますぎて反省…
▼展示の前日に爆速で仕上げた森のリース
その他にも、ワークショップで何やる問題/プロジェクターに写す動画の作成/チケット(4万円分)の販売方法検討/集客/チラシ作り/ワークショップの光るマグネット試作/販売用の絵葉書のデザイン・印刷会社に発注/コラボ用作品の話し合い&制作/ライトや額縁などの備品検討・購入などなどなどなど
恐ろしいほど検討事項・制作事項がある中で、
平日は普通の会社員をやっている私はかなりてんてこ舞いでした。(ちゃんと仕事もしてました)
しかも展示2週間前にライブのボーカルを担当して、その練習もしながら準備していたアホです(笑)
展示終わった後のお酒は美味しかったです🍶
とっても密度の濃い、大変だけど楽しく充実した期間でした
そして何より、私の周りには応援し支えてくれる人たちが本当に多いことを実感しました。
準備の段階から本当にたくさんの方に手伝ってもらって、皆で完成させた展示という気持ちでいます。
関わってくださった方々ありがとうございます!